決算説明会は、投資家に向けた広報活動の一つです。
この記事では、決算説明会とは何か、株主総会との違いやスケジュール、開催方法などを解説します。
決算説明会とは、主に投資家やアナリストを対象として、企業が自社の経営に関する決算状況や経営戦略などを説明するイベントで、企業の透明性を示す目的で開催されています。
法的な義務があるわけではありませんが、特に上場企業の場合、中間決算および本決算後に決算説明会を開催するケースが多いです。
決算説明会は、経営陣が決算資料をもとにプレゼンテーションを行った後、参加者からの質問に答えるというのが基本的な流れです。
すでに発表された資料を用いるため、参加者との質疑応答がメインとなります。
また、決算説明会は企業側の人間が参加者に対して、自社のアピールをする機会でもあり、外部の関係者がその会社の将来性や健全性を評価する材料としても活用されています。
決算説明会と株主総会の主な違いは、目的と参加者です。
決算説明会は投資家とアナリスト、マスコミ関係者などが対象であるのに対し、株主総会は議決権を有する株主でなければ参加することができません。
決算説明会には自社をアピールする目的があるのに対し、株主総会は企業の重要事項を決議するのが主な目的です。
決算発表とは、上場企業の決算報告書を市場に公表することを指します。
1年に1度行われる本決算と3ヶ月ごとに行われる四半期決算があり、定められた期間内に東京証券取引所の適時開示情報閲覧サービスに、決算情報の開示を行います。
上場企業には決算短信の開示義務があり、遅くとも決算期末後45日以内に決算発表を行うルールとなっています。
決算発表では、決算報告書(貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書、キャッシュフロー計算書等)の開示に加え、事業の状況を説明するプレゼンテーション資料を公表する企業が多いです。
決算説明会では、これらの開示資料をもとに、投資家やアナリストに対してプレゼンテーションが行われます。
決算説明会の開催は、四半期ごとの年4回や、本決算後と中間決算後の年2回行われることが多く、決算発表の当日~1週間以内に行うのが一般的となっています。
また、決算説明会を行うにあたっては、会場の手配、参加者への案内など、事前の準備が必要です。
開催規模によっては、リハーサルの実施も必要となるでしょう。
決算説明会の開催日程は、どのような準備がいつまでに必要かを整理したうえで、決算発表の日程が決まり次第、速やかに検討しましょう。
以下は、決算説明会までの準備、スケジュール目安の一例です。
決算説明会までの準備 | スケジュール目安 |
---|---|
決算説明会の日程調整 | 決算発表の日程が決まり次第、早急に |
資料作成(決算書・事業報告書) | 決算後2週間以内 |
会場の選定・配信ツールの選定 | 日程が決まり次第、早急に |
参加者への案内 | 日程が決まり次第、早急に |
会場の設営準備 | 当日までに |
リハーサル (プレゼンテーションの準備) |
1回目:1週間前まで(修正点の確認) 2回目:前々日まで(最終的な変更確認) |
決算説明会の会場、開催方法、配信ツールなどは、できるだけ前もって手配しておくとスムーズに進められます。
続いては、決算説明会の開催方法について、それぞれの特徴やメリット・デメリットを紹介します。
リアル形式の決算説明会は、貸し会議室やホールなどの会場を手配し、実際に参加者を招いて開催する方法です。
参加者の前で直接プレゼンテーションや質疑応答が行われるため、より熱量のある決算説明会を開催できるというメリットがあります。
一方で、日程が合わない、遠方からの来場が難しいなどの理由で、参加者が限られてしまうという点はデメリットです。
オンライン形式の決算説明会とは、インターネット上でライブ配信を行う方法です。
Zoomなどのオンライン会議ツールを使用して、画面越しにプレゼンテーションを実施し、コメント欄を活用して質疑応答を行うケースが一般的です。
オンライン形式の決算説明会なら、投資家やアナリストはどこからでも参加できます。
地方の方や出張中の方も参加しやすいでしょう。
広い会場は必要ないため、社内の会議室などで配信を行う企業もあり、コスト面でもメリットがあります。
しかしその一方で、オンライン形式の決算説明会は、インターネットの通信状況や機材の故障等によって、画面が途中で固まってしまう、通信が途切れる、アクセスできないなどのトラブルも起こりやすいです。
高速インターネット回線および機材の扱いに慣れたオペレーターの手配が必要になるでしょう。
ハイブリッド形式とは、決算説明会をリアル形式で開催しながら、同時にライブ配信も行うという方法です。
参加者はリアルとオンラインの好きな参加方法を選べるというメリットがあります。
一方で、ハイブリット形式の場合、リアルとオンラインを同時進行するため、運営のオペレーションが煩雑になりやすく、企業側の負担が大きいというデメリットがあります。
オンライン形式同様に、環境トラブルや機材の故障といったトラブルも起こりやすいので注意しましょう。
オンデマンド形式とは、決算説明会のライブ配信の映像をオンデマンドシステム等にアーカイブ保存することです。
参加者が好きな時間に視聴できるため、多くの人に自社をアピールしやすいというメリットがあります。
しかし、オンデマンド形式の場合、その場での質疑応答などはできません。
参加者とのコミュニケーションが取りにくい点がデメリットと言えます。
東京での決算説明会の会場を探すなら、ぜひ赤坂インターシティコンファレンス(AICC)の利用をご検討ください。
赤坂インターシティコンファレンスは、きめ細やかなサービスと高級ホテルのような空間を堪能できる貸し会議室です。
一社一担当制を採用しており、決算説明会に関する手配から設営、当日の対応に至るまで1人のスタッフがトータルサポートを行わせていただきます。
また、決算説明会当日には会場専任スタッフも常駐しており、万が一のトラブルや急な変更にも対応させていただきます。
オンライン配信にも対応できる撮影用機材や高速インターネット回線も完備しているため、ライブ配信を含めたオンライン形式、ハイブリット形式の決算説明会も対応可能です。
大小さまざまな貸し会議室があるので参加人数によって選びやすく、レイアウトの変更も自由に行えます。
決算説明会は、決算状況や経営戦略などを説明するイベントです。
投資家やアナリストに対して透明性を示すのはもちろん、将来性をアピールできる良い機会でもあります。
投資家やアナリストに良い企業イメージを持ってもらうためにも、自社の会議室ではなく、雰囲気の良い会場を手配して開催することが望ましいでしょう。
赤坂インターシティコンファレンス(AICC)は、国際会議の会場などにも利用されており、高級ホテルに滞在しているような雰囲気を感じる貸し会議室を提供しております。
リアル形式からオンデマンド形式まで、決算説明会の開催方法にはすべて対応しておりますので、東京で決算説明会の開催を予定している企業様は、ぜひAICCまでお気軽にお問い合わせください。
会社説明会は、多くの企業が導入している重要な採用プロセスの一つです。
この記事では、初めて会社説明会の運営担当になった方に向けて、会社説明会の準備と進め方、会場選びのポイントを解説します。