新入社員から管理職、経営陣まで幅広いビジネスパーソンに必ず求められるのが、ロジカルシンキングというスキルです。
最近では、ロジカルシンキング研修を積極的に取り入れる企業も増えています。
そこで今回は、ロジカルシンキング研修とは何か、目的やメリット、プログラム例などを紹介します。
「ロジカルシンキング」とは、物事を順序立ててスピーディーかつ深く考える能力、それを他者に分かりやすく伝える能力のことを指します。
簡単に言うと「論理的思考力」のことで、ビジネスにおいて円滑に業務を行うために求められるスキルの一つです。
ロジカル研修とは、論理的思考力を身につけるために実施される研修のことで、主に以下のようなスキルを養うことができます。
・言葉や数字を適切に扱える力
・思考の偏りがなく、俯瞰的に物事を把握する力
・因果関係を正しく把握する力
・物事を要素ごとに適切に分解する力
・結論と根拠に一貫性のある筋道の通った考え方
・合理的な考え方
など
ロジカルシンキング研修の主な目的・メリットは、以下の通りです。
ロジカルシンキング研修で論理的思考が身につくと、正しい道筋を立てて情報を整理し、適切な判断ができるようになります。
ビジネスでは商談や交渉など、さまざまな場面で判断力が求められます。
情報を整理して深く理解をすることで、正しく物事を判断できるようになるとともに、商談や交渉で相手に分かりやすく、説得力のある説明ができるようになるでしょう。
ロジカルシンキング研修で論理的思考力が身につくと、思い込みや固定観念から物事を見ることがなくなります。
現状の課題を整理し、課題解決に向けて何が必要なのかを合理的な道筋を立てて考えられるようになるでしょう。
課題や問題解決を行わなければならないシーンでも、冷静に現状を把握し、必要な情報を整理したうえで、仮説を立てて結論へと導けるようになるめ、課題解決能力が向上するのもメリットの一つです。
ロジカルシンキング研修によって論理的思考が身につくと、現状の業務に対して自分がどのように行動するべきかを、自分で考えられるようになります。
すると、上司の指示を待つだけではなく、自ら積極的な行動がとれるようになるでしょう。
主体的な思考や行動ができる人材が増えることは、企業にとっても大きなメリットです。
ここからは、ロジカルシンキング研修で実施されることが多いプログラムを6つ紹介します。
ロジカルシンキング研修の導入を検討している企業の方は、ぜひ参考にしてください。
MECE(ミーシー)とは、「Mutually(互いに)」「Exclusive(重複しない)」「Collectively(全体)」「Exhaustive(漏れがない)」の頭文字をとった言葉で、物事を漏れなく、重複せずに、分類・整理する考え方を指します。
物事を構造的に理解できるので、解決策を漏れなく考えたい時に効果的なプログラムです。
MECEな思考は、新商品の開発や調査対象の選定、WBSの策定などに活かすことができます。
ロジックツリーとは、起きている問題をツリーのように枝分かれさせながら細分化し、階層的に分けて考えるプログラムのことを指します。
一つの問題を分解しながら把握する能力を養うことで、課題に対して、どこに原因があるのかを見つけやすくなるでしょう。
ロジックツリーによる分析力は、問題解決や目標設定に活かせるスキルです。
ピラミッドストラクチャーとは、結論と根拠をピラミッド形式に積み上げ、図式化する手法で、論理構造を検証するために行われます。
仮説を立て、論理的に正しいと証明するために複数の根拠を必要としていくため、論理構造が崩れると相手が納得する答えにならないという特徴があります。
ピラミッドストラクチャーは、提案や交渉など、さまざまなシーンで活かせる思考力です。
SWOT分析は、自社の外部環境・内部環境を「Strength(強み)」「Weakness(弱み)」「Opportunity(機会)」「Threat(脅威)」の4つの枠で分析・整理する方法です。
4つの要因を分析することで、目標達成するために、改善点や伸ばすべきポイント、将来的なリスクなどを見つけることができます。
経営戦略やマーケティング戦略を考える際に活かせる手法の一つです。
クリティカルシンキングは、批判的思考のことを指します。
情報を鵜呑みにすることなく物事の見方を変えて分析することで、目標を達成するために必要な解決方法を見つけることができます。
クリティカルシンキング力が身につくと、物事をより深く考えられるようになるでしょう。
本質を捉えた判断ができるようになるため、より精度の高い意思決定が期待できます。
演繹法とは、一般的な法則やルールなどをベースとして結論を導きだす方法で、一から主張を生み出さなくとも根拠ある主張ができるのが特徴です。
企画やマーケティングの業務では、演繹法の考え方が基本となるでしょう。
対して帰納法は、複数の事実をベースに共通点を見つけて一般的な主張を導き出します。
事業戦略や経営戦略など、過去の実績から将来のことを考えるときに役立つ思考力の一つです。
ロジカルシンキング研修では、主に3つの開催方法があります。
グループワークとは、ディスカッションやワークショップ等を取り入れた研修方法です。
座学で得た知識をもとにグループでディスカッションや作業を行うため、より深く理解できるというメリットがあります。
一方で、多数の参加者が1ヶ所に集まって開催するため、会場費用や準備の手間がかかる点はデメリットです。
オンライン研修とは、Zoomなどの会議ツールを用いたオンライン配信で行う研修のことです。
広い研修会場を手配する必要はないため、交通費や会場費を削減できるのはもちろん、どんな場所からでも参加できるため、参加者にとってもメリットがあります。
ただし、高速で安定したインターネット環境を用意しなければ、途中で映像が止まったり、乱れたりする場合があります。機材トラブルにより中断を余儀なくされるケースもあるので、注意しておきましょう、
また、グループワークを取り入れたロジカルシンキング研修は、少々やりにくい傾向にあります。
より効果的な研修を行うための工夫が必要になるでしょう。
オンデマンド研修は、講師が行う講義映像をオンデマンドシステム等にアーカイブ保存することです。
参加者が好きなときに視聴して学習できるので、時間や場所にとらわれることなく、ロジカルシンキング研修を受けられます。
ただし、リアルタイムで質問ができなかったり、グループワークは難しいというデメリットがあり、理解度という点ではやや劣る傾向にあります。
企業がロジカルシンキング研修を実施する際は、参加者が通常業務から離れ、集中して研修に取り組める環境を整えることが大切です。
オンライン研修を実施する場合は、高速インターネット回線や配信用の機材・オペレーターなど、トラブルなく研修を進めるための準備が必要となるでしょう。
東京でロジカルシンキング研修を行うのであれば、赤坂インターシティコンファレンス(AICC)をぜひ検討ください。
赤坂インターシティコンファレンスには、10名程度から300名程度まで収容できる大小さまざまな貸し会議室があり、人数に応じて集中できる部屋をご用意できます。
また、高級ホテルのような清潔感と開放感ある空間で、リフレッシュしながら研修に臨めるのも魅力です。
赤坂インターシティコンファレンスなら、高速インターネット回線と配信用の機材、専門スタッフもご用意できるため、オンライン研修を実施する環境としても適しています。
万が一のトラブルにも速やかに対応できるため、安心して研修に集中していただける環境をご提供いたします。
ロジカルシンキング研修は、ビジネスパーソンにとって必要な論理的思考を養うのに必須の研修です。
企業にとってもメリットの多い研修なので、参加者の理解度を深めるためにも、研修に集中できる環境、会場を用意してはいかがでしょうか。
東京都内でロジカルシンキング研修の開催を検討される際は、赤坂インターシティコンファレンス(AICC)にぜひご相談ください。
管理職研修は、管理職として必要な知見を身につけるために行う企業研修の一つです。
働き方の多様化により管理職に求められる役割の幅が広がる昨今、管理職研修による社員の成長は、企業の成長にとっても必要不可欠と考えられています。
この記事では、管理職研修でよくある内容やカリキュラム、おすすめの場所を紹介します。